日本語ってどれぐらい勉強すれば話せるの?
米国務省のウェブサイトによると、アメリカ人にとって日本語は最高難度のCategoryⅣの言語に位置付けられている。アラビア語、中国語、韓国語も同じく最高難度だ。
語学学校通い、毎日学習で1年半~2年かかる
1週間の学習時間の例として、
教室授業23時間、自習で17時間、合計週40時間と書かれている。
これは、学校に集中して通うことを想定してのプランだろう。
40時間だと、55週間で2,200時間に達するので、休みなしで約1年だ。
もう少しペースを緩めて前述の88週間にすると、1年半~約2年間ということになる。
オンラインプラットフォーム学習者のペースだとどうなる?
一般的に仕事を持っている学習者で考えてみるとこのペースで学習するのは厳しい。コストや時間の制約などから、60分レッスンを週2回受けるのが
現実的だろう。自習は個人差があるので、何とも言えない。
忙しくても平日20分、週末2時間を勉強時間として捻出できるとしよう。
つまり、上記で述べた毎日学校に通う学習者の1日分の学習時間にしかならない。
2,200時間到達まで何週かかるか。
2,200時間×60分=132,000分
132,000分÷340分=約388週=7.5年になる。
あくまで単純計算だ。通常、初級を終了して、中級・上級に達する人はある程度勉強する習慣ができているので、もっと加速したペースで進むはずだ。
この数字は現実的ではない。やる気がなくなるだろう。
では、初級レベル到達にかかる時間は?
CEFRのA2レベルに達するには300~600時間かかると言われている。
詰め込み学習ではないので、600時間かかるとして、さきほどのペースで計算してみると以下のような計算になる。
このぐらいのペースでのオンライン学習者は少なくとも1年間は継続して学習しないと難しいと感じている。
結論:オンラインレッスンの学習時間だけでは少な過ぎる。
こうして計算してみると、学習者の個人差は除いて、平日の学習を少なく見積もっても、週末で2時間程度の学習を入れないと1年で初級到達は難しいことが分かった。
オンライン学習の場合、1~2年でA1,A2に到達するにはレッスン時間外に自学習を取り入れることができるかにかかっている。このことを学習者に初めに理解してもらい、自律的な学習を促していくことが大事だ。
オンライン学習者は語学学校ほど学習参加への強制力が働かない。個人的な趣味で初める人が多く、いつ辞めても支障がない。そもそも自習として勉強する習慣がない人や、何を勉強すればいいのかすら分かってない学習者も多い。「勉強した」といっても、基礎ができていないのに難しい内容に飛びつく人もいる。的外れな勉強をしている人にはある程度学習を方向づけてやる必要もある。
教える側はやる気をそがないように小テストを課したり、予習、復習することを促していくことが大切なのだが、個人チューターの労力の限界もあり、言うは易く行うは難しと常々感じる。
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